米国小売市場情報 NRF (全米小売業協会)
2020 ホリデー商戦の予測

〜 米国小売市場のホリデー商戦(11月&12月)の売上は、総額7,553億ドル(約78兆5512億円)から7,667億ドル(約79兆7368億円)と予想 〜  1$=104円として

米国では11月に入ると、消費者は買い物リストを持って玩具やギフトカード、衣類、その他のホリデーを楽しむアイテムを購入しはじめる。その年の最大消費シーズンを迎える。

先日NRF(全米小売業協会)は、今年の11月から12月にかけてのホリデー商戦の市場売上を予測発表した。

ホリデー商戦の総売上高1は、2019年の7,291億ドル(約75兆8264億円2)に比べて3.6%から5.2%増加し、今年は74,553億ドル(約78兆5512億円)から7,667億ドル(約79兆7368億円)になると予測。

※1:自動車ディーラー、ガソリンスタンド、レストランを除く売上高。※2:$=104円で換算。

また、NRFでは総売上高に含まれるオンライン及び無店舗販売は、昨年の1,687億ドル(約17兆5448億円)から、今年はさらに30%増加して2,025億ドル(約21兆600億円)から2,184億ドル(約22兆7136億円)になると予想している。

今年は世界中が予想だにしないCOVID-19新型コロナウイルス感染症)見舞われ、やっとワクチンの開発が見えては来たものの、未だ終息がみえない状況にある。しかし、NRFチーフエコノミストのクラインヘンツ氏によると「今年初めに施行された政府の景気刺激策により、消費者は貯蓄に支えられたバンクバランス(預金残高)を持っている。」また、「COVID-19のために個人サービスや旅行、娯楽への支出が削減され、小売支出へとお金が廻されている。」と推測。

 

【Holiday sales : 小売市場の消費傾向調査】

NRFおよびProsper Insights&Analytics「消費者ホリデー調査」2020年10月調査より。

ホリデーは米国中の家族やコミュニティにとって特別の時間。今年は、消費者の87%が、クリスマスやハヌカー(ユダヤ教のお祭り)、クワンザアフリカ系アメリカ人の間で祝われる行事)などのホリデーイベントを祝う計画をしている。

今年、NRFおよびProsper Insights&Analyticsの消費者ホリデー調査によると、11月に入って「ホリデーのための買い物をはじめた」とい人は59%で、「例年よりも早く買い物をはじめた」という人は42%になるという結果が得られた。

<調査内容>

ホリデーの支出計画は?

ギフト、食品、装飾品、その他のホリデー関連への支出で、自分自身とその家族のために平均998ドル(約103,792円)を支出予定。

今年のホリデー支出は、既に例年と同じくらいの金額を費やしている。ただ、その他(自分や家族のためのホリデー支出)は昨年に対して72%にしか満たしておらず、もう少し支出にためらいがあると予測。

 

◆ ホリデーシーズンのギフトカードの利用概要(予定)

調査によると、今シーズンのギフトカードへの総支出額(予想)は27.5Bドル(約2兆8600億円)で、一人あたりが購入するギフトカードの平均枚数は3.3枚、また消費者が各ギフトカードに掛ける平均金額は48.87ドル(約5,082円)となる。

<2020年 どのようなギフトカードを購入するか>

米国とのホリデーの楽しみ方の違いはあれど、購入場所をみるかぎり日本でもレストランやグローサリーストアなど、もっとギフトカードを活用したアプローチの参考になるのでは?

 

大手小売企業ではシーズンによって数種類のギフトカードが用意され、PRのひとつになっている。画像はWalmart カナダのギフトカード。HPの案内には「ウォルマート カナダのギフトカードは、すべてを物語るひとつの方法です。」・・・なかなかいいキャッチコピーですね。

◆ ショッピングチャンネル _ 消費者がホリデーで購入計画をしている場所

調査対象の小売業者の96%は、今年のホリデーシーズンの買い物はオンラインでの売上が増加すると予想。

<ショッピングチャンネル(2020年:2019年)>

従来の買い場に違いはないが、調査時ではオンライン以外は減少となっている。特にギフトを選ぶときに人気が高かった百貨店、ディスカウントストアの減少が大きくなっている。

 

今年の米国小売市場は、新型コロナウイルスの影響を受けて倒産や店舗縮小が今なお続いている。セールについてもアマゾンのプライムデーは7月から10月にずらして開催され、これに便乗するかのように他の小売業もセールを前倒しした様子がうかがわれた。

さらに米国市場で最大の消費を迎える11、12月のホリデー商戦に向けては、10月のセール開催にも関わらず、生活者の消費意欲は例年になく旺盛とみえる。

しかし最近になって再びCOVID-19の感染者が急増する中で、NRFが予測(10月調査)する様な小売市場を活気付けてくれるホリデー商戦となるか?

いまだパンデミックという大きな不安材料が立ちはだかる中、今年はオンラインに期待せざるを得ない。