NRF/米国小売業協会
データからギフトビジネスを探る!
米国『Mother’s day 2021』調査

〜 今年の母の日の推計支出総額は過去最大の281億ドル(約3兆688億円※1)に 〜

多くの人が予防接種を受ける米国で、間近に迫った5月9日の「Mother’s day」(以降、母の日)の消費動向はいかがなものか?

NRF(全米小売協会)が、2021年4月1日から4月9日までの18歳以上の7,818人の米国消費者を対象に、この日に向けた支出とギフトについての調査結果を発表しました。

※1:ドル=109円で換算

今年は過去最高の総支出額の281億ドル※2

NRFが発表した年次調査によると、2020年の母の日の支出推計267億ドル(実質約204億ドル)からさらに14億ドル増加し、今年は過去最高の推計金額281億ドル(約3兆688億円)になると予想されています。

米国の母の日の支出市場は、2018年の231億ドルを境に年々伸長しており、米国トップホリデーのBack to College(新学期次期)、Winter Holidays(11月〜12月)、Back to School(夏休み時期)に次ぐビッグイベントになります。

因みに2020年度の日本の母の日の市場規模は、約4,300億円3(見込)となっています。確かに日本の人口より約2.6倍強ある米国ですが、日本の母の日市場規模は米国の約14%にしかなりません。さすが消費大国アメリカですね。

※2:NRFの調査予想になります。

※3:矢野経済研究所「2020ギフト白書」より。

個人消費支出も平均推計金額220.48ドル

予防接種も順調に進められている米国。

昨年のロックダウンの反動もあり、今年の消費者は安全ガイドラインを念頭において、家族と一緒にいることを計画し、また家族での旅行を計画したり、特別なブランチや外出を計画しているそうです。

そして、今年は母の日のプレゼントに平均220.48ドル(約24,032円)を費やす予定です。この金額は昨年の支出より16ドル多く、2003年の調査以来過去最高の金額となっています。

【米国「Mother’s day」の総支出額と1人あたりの支出額の推移】(予想推計額)

Source: NRF’s annual 2021 Mother’s Day survey, conducted by Prosper Insights & Analytics.

この支出上昇の背景に、宝飾品や電子機器ギフトの記録的な支出が主な要因となっています。ちなみに宝飾品は14億ドルの支出増加額の半分以上(59%)を占め、電子機器は4分の1以上(28%)を占めています。

消費者層では、25〜34歳の消費者は平均で367.08ドル(約40,011円)、または昨年より99ドル多く使うことを計画(予定)しており、母の日の支出の増加に貢献しています。また、これらの消費者層は、自分の母親への贈り物を購入するだけでなく、配偶者や祖母や友人など、母親以外のためにギフトを購入する可能性が高くなります。

さらに今年は、半数近く(49%)がブランチやその他のアクティビティなど、特別な母の日の外出を計画していると答えています。これは昨年からわずかに増加していますが、いまだ収まらぬコロナ禍でパンデミック前のレベルを下回っています。

購入(買い場)は、オンラインがトップ

オンライン購入は、シャットダウンに対処していた2020年からは減少していますが、今年、3分の1以上(34%)が母の日のギフトをオンラインで購入する計画を立てています。この数値は減少しているとは言え、パンデミック前のレベルを上回っています。

さらに消費者はオンラインで商品を注文するだけでなく、デパート(28%)、花屋や宝石店などの専門店(26%)、中小企業(23%)でも買い物をする予定になっています。

「感謝を伝えたい」、「一緒に時間を過ごしたい」は世界共通

日本でも、昨年からのコロナ禍で両親と同居していない人は、「顔を合わせる時間が減った」と答えた人が3割になったそうです。

一方、両親と同居している人は、外出自粛などで在宅時間が増えた影響からか、「顔を合わせる時間が増えた」と回答した割合が25.3%となったそうです。

また。母の日に「プレゼントを贈る」という人はトップで、両親と同居している人は「一緒に食事をする」、同居していない人は「電話・LINEなど連絡をする」が比較的高い傾向にあります。

いずれにおいても、母の日は “両親に感謝を伝えたい”、“一緒に時間を過ごしたい”と考えている様子は世界共通の想いが伝わりますね。

※クロスマーケティング「母の日・父の日に関する調査(2021年)」より。