全米小売協会(NRF)
「Father’s day 2021」調査

米国『Father’s day』(父の日)に予想される総推計支出額201億ドル※1(約2兆1,909億円※2)に

〜 米国消費者の75%が今年のファーザーズ・デーを祝う予定 〜

NRFでは全米18 歳以上の成人を対象に毎年「Father’s day」(以降、父の日)の支出や消費者行動を調べています。その結果が今回発表されましたのでご紹介します。

米国は人口も日本の約2.6倍、消費力にも大きな違いがみられますが、日本でも6月20日は父の日(米国も6月の第3日曜日)ですので、買い場や商品など今後のギフトビジネスのご参考にしていただければと考えます。

因みに米国の父の日は自分の父親だけでなく、夫や自分の息子、祖父、兄弟、また、日頃親しくしている友人のお父さんなど、他の父親にもプレゼントをする人がいます。この点も国内のギフトビジネスのヒントになりそうですね。

さて、米国では既にワクチン接種が進んでいますから、消費者の行動も昨年のパンデミックとは状況が変わってきます。また、日本も同様にCOVID-19の日常慣れしてきた部分もみられます。こうなると昨年とは消費者の行動もずいぶん違ってきますね。

それでは本題に____

今年、米国消費者の75%が父の日をお祝い

米国で父の日に父親や夫、他の父にお祝いを計画している消費者は昨年と同じ75%になります。

お祝いを予定している人の半数の50%が自分の父親にプレゼントを購入する予定で、26%が夫のために購入する予定。また10 人に1 人 (11%) が息子のために購入する予定です。

パートナーである夫にプレゼントする人が26%いらっしゃるのも米国らしいですね。

今年の米国父の日の総支出額は過去最高の201億ドル(推計)に

今回NRFが行った2021版「父の日」調査での推計総支出額(市場規模)は、昨年の2020年の170億ドル(約1兆8,530億円)を遙かに上回る過去最高の201億ドル(約2兆1,909億円/昨対18%増)になると発表されました。

因みに前月の母の日の推計総支出額は281億ドル(約3兆629億円)と、比べると母の日の約72%の市場規模なのです。

矢野経済研究所※3によると、国内での2019年度の父の日の市場規模は1,865億円で、母の日は3,920億円になります。母の日の市場規模に対して父の日は半分を切る47.6%の市場規模になります。「母はツヨシ!!」です。

しかし、米国の父の日は母の日を越えることはなくても約7割の規模をもっています。これに対して日本の父の日の市場規模は母の日の5割を切るという結果に、少し寂しさを感じますね。

<米国「父の日」総支出推計金額推移> 単位:10億ドル

出典: Prosper Insights & Analyticsが実施したNRFの2021年 父の日支出調査資料より作成。

父の日のプレゼントに平均174ドル(推計)の支出予定

今回の調査で米国の消費者は父の日のプレゼントに平均174ドル(約19,000円)を費やす予定です。この金額は昨年よりも26ドル多く、NRFの調査としては過去最高の金額になります。前出の父の日をお祝いする人が昨年と変わらない75%でありながら、総支出額が前年対比18%増という要因にもなっていいます。また、支出金額の増加要因に約半分の47%の人が、特別な外出や衣類、家電による支出増加によるものだそうです。

さらに35~44歳の人は、今年の父の日のプレゼントに平均259ドルを費やす予定です。これは昨年より49ドル多くなっています。

ちなみに前月の母の日の個人消費支出は220.48ドル(約24,000円)です。父の日への個人支出がアップしても174ドルは母の日の個人消費の約8割。やはり届きませんね。

しかし、昨年からのCOVID-19で家族や友人などの“つながり”や “コミュニケーション”、“感謝”といったマインドが、今年も再燃されたことは事実です。

<個人平均消費支出推定金額の推移> 単位:ドル

出典: Prosper Insights & Analyticsが実施したNRFの2021年 父の日支出調査資料より作成。

父の日に選ぶプレゼントは何?

米国の消費者が父の日に購入する予定の上位のギフトは、グリーティングカード (59%)、衣類 (49%)、ディナーやブランチなどの特別な外出 (46%)、ギフトカード (45%)、パーソナルケア用品 (28%) です。

これは特別な外出を計画している消費者の数は、2019年47%で2020年は41%だったことからパンデミック前のレベルに戻っています。

<米国父の日ギフト TOP10>

出典: Prosper Insights & Analyticsが実施したNRFの2021年 父の日支出調査資料より作成。

年齢別では、35-44歳、25-34歳代が父の日のギフトには積極的で、次いで18-24歳代と続いていきます。

年齢別によってもギフトの選択肢が違っていて興味深いものがあります。

<年齢世代別:父の日ギフト>

出典: Prosper Insights & Analyticsが実施したNRFの2021年 父の日支出調査資料より作成。

人気のギフト商品については、各年齢を通して “グリーティングカード”が最も多く選ばれています。次いで “衣類”、“特別な外出”、“ギフトカード”と続きますが、“衣類“と“ギフトカード”については、18-44歳代までの半数以上が人気ギフトに掲げています。特に“衣類”、“特別な外出”については45歳以上の人でも人気の高いギフトになっています。

全世代を通して “衣類”の数値が高いのには驚きました。

さらに5位のパーソナルケア用品と7位の電子機器になると25-44歳代が多く選択しており、18-24歳代が若干減少しています。6位の書籍/CDになると35-44歳代が選択肢として最も多いギフト商品となっています。

また父の日のその他のギフトで、年額/月額料金を払って“サブスクリプション・ボックス”を贈る人が男性で45%、女性で32%で、“体験ギフト”を贈る人は男性が29%、女性は20%いるそうです。

このデータから、「日頃の感謝」を伝えることや「父親を囲んだ団欒」、そしていつまでも「若いお父さん」やリモートなどでいつでも「連絡、安否が確認できる/顔が見れる」や、一時の「贅沢/非日常」といった父の日ギフトのキーワードが浮かんできます。

父の日のプレゼントはオンラインで探すが4割

「今年の父の日のギフトは何処で探すか(購入するか)」の回答は、オンラインが40%とトップに。次いで百貨店が33%、専門店の22% が上位になります。

ただ、スマートフォンやパソコンを使ってオンラインで父の日ギフトの買い物をする人は、2020年からわずかに減少していますが、パンデミック前の数値は上回っています。

これはパンデミックでさらにオンラインが整備され拡大し、消費者の暮らしに浸透した結果がうかがわれます。

父の日ギフト選びで消費者が大切にしていることは?

父の日だけでなく、贈り手のギフト選びには某らのこだわりがあります。これって世界共通ですね。

そこで父の日のギフト選びに米国の消費者が何を大切にしているかを見てみましょう。

父の日ギフト選びで消費者が大切にしていること> ※複数回答

  1. ユニークな、または他と異なるギフトを探すこと__45%
  2. 特別な思い出になるギフトを探すこと__35%
  3. 自分らしさ/自分に見合ったものを探すこと__26%
  4. 安い、または費用対効果のあるギフトを探すこと__18%
  5. その他__8%

上記のようになります。やはり他の人とは違ったギフトが一番になりますが、結果、印象に残って2番の特別な思い出にもつながっていきます。

国は違っても多くの方がギフトにサプライズやセレンディピティを求めるのです。

ギフトを探すこと、これもまたギフトの楽しさのひとつでもあるのです。

 

COVID-19が治まった時、以前のような市場には戻らないと言われていますが、人の日常や意識はそう簡単に変わることはありません。ただ今回のように世界的に起こったパンデミックにより、いままでの暮らしが制限され、オンラインが急速に拡大・浸透したことで様々な商品や新たなサービス、情報などが、今まで以上にインターネットを介して手に入るという “利便性”に気付かされたことが暮らしの変化になります。(これってコロナ禍以前の生活行動ですが、言い換えると「活用人口の急増」ですね。)

しかし、オンラインの拡大・伸長は、今にはじまったことではありません。“オンラインでモノが売れるから参入する“、これは大きな間違いです。以前よりも競合や情報量もそれなりに増えているのです。

まず考えるべきは、消費者はモノの“どこ”に支出する(お金を払う)のかです。

ずばり! 消費者は『新しさ(鮮度)と刺激にお金を払っている』のです。これは消費の基本になります。だから毎シーズンお洋服を買ってしまうのです。

このことを今の生活者や暮らしと照らし合わせて、“新しさ”とは、“刺激”とは、何かを考えてみましょう。きっと見えてくるものがあります。

ギフト研究所では国内外のギフト市場をとらえ、探り、そこから新しい常識や、新しいビジネスの可能性などを探求・ご提案しています。

ギフトビジネスや自社商品に関する問題などございましたら、お気軽ご相談ください。

全米小売協会(NRF) >>> https://nrf.com/

本調査は、7,971 人の米国内の消費者を対象とし、5 月3日から11日まで実施た調査になります。

※1:全米小売業協会とProsper Insight & Analytics が実施したファーザーズ・デー調査より。

※2:1ドル=109円で換算。

※3:矢野経済研究所発刊「2020ギフト市場白書」より。